お身体の痛みやお悩み、
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 鍼灸よねざわへようこそ

紀元前という気の遠くなるような中国の春秋戦国時代の頃(日本では縄文時代〜弥生式時代にあたる)には、私たち鍼灸師のバイブルともいうべき『黄帝内経』の原型が生み出されました。名も無き、いく万?、はたまた何百万?か解らない施術師?の手を経て追試されもしくは新たな方法が加味され、そしてイマジネーションによる論理付けにより、後漢頃にはそのテキストは完成していたようです。


私たち鍼灸師は、
現代まで綿々と継承されてきた『黄帝内経』の『素問』・『霊枢』を土台にして、患者様に治療を施します。面白いことに紀元前の人たちの体と私たち現代の体とは全く違いがないということです。それは当たり前といってしまえば当たり前かもしれません。しかし紀元前のテキストを基にして現代の患者様の主訴を治癒あるいは軽減できるのですから、私にとっては非常な驚きです。いろいろご意見はあろうかとおもいますが、少なくとも私たち非常に進化した社会に居住しているにもかかわらず、春秋戦国の人たちと精神的肉体的に全く変っていないようです。


中医学(中国医学)の特徴として【経絡】が挙げられます。身体の隅々を連絡する機能的連絡ルートとして、12本の経絡と8本の特別なルートがあると考えられています。臓腑と経絡は密接に繋がっておりまして、臓腑の異常は経絡を介して全身に広がり、経絡の異常は臓腑に悪影響を与えます。20本のルートの存在を前提にして、私たちは患者様の皮膚に補法したり瀉法したりして痛みを取り除こうと努力しています。しかしそのルートは誰も見た者がいません。いませんが、先人たちは観察眼と直感力によってその存在を嗅ぎつけました。連綿と臨床と検証を積み重ねることでその存在を体系化しました。ただただ驚きしかありません。人は往々として万物の神が憑依した様なことを成し遂げます。